この記事の概要・・・
- デコ活とは、2030年度の温室効果ガス2013年度比46%削減と、2050年にカーボンニュートラルの達成を目指す国民運動のこと。
- デコ活には13の実践方法があり、本記事では「まずはここから4つのアクション」について解説する。
- 今までのエコな活動との違いは3つについて記事中で解説する。
デコ活とは?
デコ活とは、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの実現に向けて行動やライフスタイルなどを変え、新しい暮らしを作る国民運動のことです。
CO₂を減らす「Decarbonization(脱炭素)」と、環境に良い「Eco(エコ)」を組み合わせた造語です。この運動は、2030年度の温室効果ガス2013年度比46%削減と、2050年にカーボンニュートラルの達成を目指しています。
デコ活の背景
カーボンニュートラルの実現に向け、脱炭素を意識した暮らし・ライフスタイルが求められています。しかし、多くの方が脱炭素という言葉を知っている一方で、そのために何をすべきかが分からず、具体的な行動に結びつきづらい状況が課題になっています。
そこで、脱炭素につながる将来の豊かな暮らしの全体像などを紹介し、国・自治体・企業・団体等で共に、国民・消費者へ意識した行動を促しながら、脱炭素関連の需要を作り出すためにスタートしたがデコ活です。
デコ活の取組みは何から始めればいいの?
いざ、行動やライフスタイルを変えていこうと言われても難しいと感じるかもしれません。環境省では「デコ活アクション」として、「まずはここから4つのアクション」、「ひとりでにCO₂が下がる3つのアクション」、「みんなで実践6つのアクション」の3つに分類し、計13の実践方法を提案しています。
参照:デコ活アクション一覧 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)
この記事では、「まずはここから4つのアクション」に着目して説明します。
まずはここから4つのアクション
1.電気も省エネ 断熱住宅
住まいの窓や壁などを熱を伝えづらい「断熱住宅」にすることで、屋内外への熱の出入りを抑えることができます。この取り組みによって快適な室内環境を作ることができます。また、冷暖房の使用量を抑えることで、CO2排出量や光熱費を削減することができるため、環境への配慮と節約を同時に実現することができます。
(引用元:電気も省エネ 断熱住宅(電気代をおさえる断熱省エネ住宅に住む)|デコ活アクション一覧 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動) )
2.こだわる楽しさ エコグッズ
エコグッズを生活の中に取り入れることで、光熱費の節約、高機能な製品を通じて快適で便利な生活を送ることが可能です。例えば、LEDランプや省エネ家電への買い替えなどです。
電球形LEDランプは、一般電球に比べて消費電力が約85%低く、寿命は約40倍です。お財布にやさしいだけではなく、電球交換の回数を減らすことができます。
(引用元:こだわる楽しさ エコグッズ(LED・省エネ家電などを選ぶ)|デコ活アクション一覧 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動))
家電の省エネ性能は統一省エネラベルで簡単に知ることができます。このラベルでは省エネ性能と年間目安エネルギー料金が一目でわかります。省エネ性能を「星」の数で示し、星の数字が大きいほど電気代がお得な商品で小売店の店頭やカタログなどに表示されています。対象製品は、電気冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン等の9品目です。
(引用元:こだわる楽しさ エコグッズ(LED・省エネ家電などを選ぶ)|デコ活アクション一覧 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動))
3.感謝の心 食べ残しゼロ
フードロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。令和4年度では約472tのフードロスが発生したと推計されています。家庭からのフードロスの原因は作りすぎによる食べ残しや野菜の皮・茎などの過剰除去、未開封のまま処分する直接廃棄などがあります。
フードロスは、本来食べられるにもかかわらず廃棄される食品のことで、日本では令和4年度に年間約472万トン発生したと推計されています。フードロスを削減するためには個々の意識と行動が求められます。
家庭での対策は必要な料理のみをリスト化することで無駄な購入を避けたり、適切な方法(特に冷凍)で食材を保存して鮮度を保ち、食材のすべてを無駄にしないこと、 賞味期限と消費期限を正しく理解することなどがあります。
外食時は工夫は食べきれない場合は持ち帰ることやフードシェアリングサービスを利用することでフードロスを減らすことができます。
さらに、余ってしまった食品を寄附することができるフードドライブなどを活用することで、社会全体でのフードロス削減に貢献することができます。
(引用元:感謝の心 食べ残しゼロ(食品の食べ切り、食材の使い切り)|デコ活アクション一覧 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動))
4.つながるオフィス テレワーク
ICT(情報通信技術)を活用し、場所や時間にとらわれない働き方のことをテレワークといいます。移動時間の削減により、通勤の疲労を減らして余暇時間を増やすことができます。また、多様なワークライフバランスを実現することができます。
(引用元:つながるオフィス テレワーク(どこでもつながれば、そこが仕事場に)|デコ活アクション一覧 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動))
ぼくはトーエイで作ったお米を食べたり、地元の食材を選ぶことからやってみる!
私たちと一緒に少しずつできることを増やしていこうね~
今までのエコな活動との違いは3つ
今までも脱炭素に向けて目標がありましたが、デコ活との違いは3つあります。
目標の明確化
デコ活は2050年までにカーボンニュートラルを達成し、2030年度までに温室効果ガスを2013年と比較して46%削減するという具体的な目標を掲げています。今までは一般的に環境保護や資源節約を目的としていましたが、デコ活はより具体的な数値目標を持っています。
包括的なアプローチ
デコ活はエネルギーの節約や再生可能エネルギーの利用、エコグッズの活用など、日常生活のあらゆる面での取り組みを推奨しています。今までのエコ活動はリサイクルや節電など特定の分野に焦点を当てることが多かったですが、デコ活はより広範なアプローチを取っています。
国民運動としての広がり
デコ活は政府や企業、地域社会が一体となって推進する国民運動です。そのため、個人の取り組みだけでなく社会全体での協力が求められるため、より具体的で包括的な取り組みとして位置づけられています。
SDGs17の目標のうち5つに該当する
SDGsの17の目標のうち、下記の5つが当てはまります。
目標7: エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標11: 住み続けられるまちづくりを
環境に優しい生活を通じて、持続可能な都市やコミュニティの形成を支援します。
目標12: つくる責任 つかう責任
資源の効率的な利用や廃棄物の削減を促進し、持続可能な消費と生産のパターンを推奨します。
目標13: 気候変動に具体的な対策を
温室効果ガスの排出削減を通じて、気候変動への対策を強化します。
目標17: パートナーシップで目標を達成しよう
デコ活は、政府、企業、地域社会、個人が協力して取り組む国民運動であり、パートナーシップの強化を図ります。
トーエイもデコ活宣言に登録済み
2024年8月にトーエイ株式会社は「デコ活宣言」に登録しました。2050年カーボンニュートラル及び2030年度削減目標の実現に向けて、総合リサイクル企業として様々な廃棄物からの再資源化事業を通じて脱炭素社会の実現に貢献します。