この記事を要約すると・・・
- SDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までの達成を目指し、政府や企業、個人が協力して取り組むべき課題。
- トーエイ株式会社のリサイクル事業と農業、環境教育について紹介。
- 5つの重点テーマに関連するSDGsゴールとターゲットを意識した事業活動を行っており、SDGsの達成を目指している。
- 地元の福祉施設との交流・連携を大切にしている。
SDGsとは?
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年に国連が採択した17のグローバル目標です。これらの目標は、2030年までに達成することを目指していて、政府や企業、私たち一人ひとりが協力して取り組むべき課題です。これにより、持続可能な未来を築くための指針となっています。
トーエイの業務とSDGsの関係とは?
トーエイ株式会社は、愛知県東浦町に本社を構える企業で、「暮らしと環境をよくするため、心のこもった技術とサービスでお客様に役立つ企業となる」という経営理念のもと環境保全とリサイクルを中心とした多岐にわたる事業を展開しています。主な事業として、各種廃棄物処理、プラスチックリサイクル、小型家電リサイクル、家電リサイクル、ガラスリサイクル、工事・メンテナンス、航空機製造請負、営農事業などの事業を行っています。特にリサイクル事業では、廃プラスチックや使用済み家電製品、ガラス及び陶磁器くずを効率的に処理し、資源の有効活用と廃棄物の削減に貢献しています。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールと169のターゲットの達成や地域社会や環境への貢献を目指し、多角的な事業に取り組んでおります。
SDGsへの取組みにおける5つの重点テーマ
弊社ではSDGs達成のため、5つの重点テーマを設定しています。幅広い環境事業を通して17のゴールすべてを意識した事業活動をおこなっています。
今回はその中からリサイクル事業と農業、環境教育についてご紹介します!
1. プラスチックリサイクル事業
5つの重点テーマに関連するSDGsゴール
関連するSDGsターゲット
12.5:2030年までに廃棄物の発生を大幅に削減する
14.1:2025年までに海洋汚染を防止し、海洋生態系を保護する
トーエイではどんな取り組みをしているの?
トーエイ株式会社は、廃プラスチックをリサイクルするための設備があります。この設備はプラスチックを効率的に選別し、ペレットと呼ばれるプラスチック再生原料を生産しています。プラスチックリサイクルを通じて、廃棄物の削減、海洋汚染の防止、CO2排出削減等に貢献しています。また、ペレットは新しい製品の原材料として再利用されるため、資源の有効活用にも寄与しています。
2025年2月に生産ラインのリニューアルを行い、自動車部品やライト付きバンパーなどの再生難易度が高いとされている「金属付き複合プラスチック」を原料へリサイクルすることが可能となりました。「金属付き複合プラスチック」はリサイクル困難品とされていましたが、リサイクル可能になったことにより、より多くのプラスチックを原料に戻すことができるようになりました。
2. 小型家電リサイクル事業
5つの重点テーマに関連するゴール
関連するSDGsターゲット
12.5:2030年までに廃棄物の発生を大幅に削減する
トーエイではどんな取り組みをしているの?
2013年の小型家電リサイクル法が施行され、弊社は第一認定事業者として広域認定を受けました。中部、関東、北陸、近畿を中心に自治体様と一緒に資源循環に取り組んでおります。都市鉱山事業として使用済み小型家電より、レアメタルやプラスチックを回収し再資源化をおこなっています。
使用済み小型家電の破砕・解体・選別を行うことを都市鉱山と呼ぶ理由は、小型家電を分解・選別を行うと、基板などから金・銀・銅・レアメタルといった資源が採取されるためです。
下の写真はこのプロジェクトに参加した際に協力記念でいただいたメダルだよ~

3. 家電リサイクル事業
5つの重点テーマに関連するSDGsゴール
関連するSDGsターゲット
12.5:2030年までに廃棄物の発生を大幅に削減する
トーエイではどんな取り組みをしているの?
弊社常滑工場では家電リサイクル(テレビ)を行っています。家電4品目に指定されているテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の指定引取場所の運営を行っています。また、パナソニックや東芝等が所属する「Aグループ」のブラウン管テレビ・薄型テレビの再商品化工場を運営しております。
国の認可を受け、大手家電メーカーと共にテレビリサイクルに2001年から取り組んでおります。搬入されたテレビは再資源化ラインにて丁寧に手解体され、基板などの金銀滓、銅資源類、鉄、ステンレス、アルミ、各種プラスチック、ガラス類等へ選別することで、再び家電製品等の原料として出荷されていきます。
4. ガラス及び陶磁器リサイクル事業
5つの重点テーマに関連するSDGsゴール
関連するSDGsターゲット
12.5:2030年までに廃棄物の発生を大幅に削減する
トーエイではどんな取り組みをしているの?
ガラス及び陶磁器のリサイクルを行っています。リサイクルが難しい色付きガラスビンや食器類などのガラス及び陶磁器を回収し、粉砕・選別して「サンドウエーブG」というリサイクル造粒砂を製造し天然砂の代替品として販売しています。これにより、今までリサイクルできずに埋め立てられていたものを再利用することが可能となり、資源の有効活用を推進しています。
サンドウエーブG0-5㎜は自然砂と同じような粒径で、土木資材において自然砂と同じような用途で使用していただくことが可能です。工業用としての利用実績が多くあり、施工事例としましては、軟弱地盤改良工事のパイル砂、透水性舗装の路床材、埋設管の埋め戻し材として利用されています。
また、①水はけが良い②雑草が生えにくいなどの理由から、ヒートアイランド抑制や防草対策として企業様やご家庭の玄関、太陽光パネル設置場所等にも利用していただいた実績があります。
キラキラ光ってきれいなの♪
リサイクル以外の事業とSGDs
上記でご紹介したリサイクル事業以外にも多角的に事業を行い、地球に正しい環境づくりを目指しています。
5. 営農事業
関連するSDGsゴール
関連するSDGsターゲット
2.3:2030年までに小規模食料生産者の農業生産性と所得を倍増させる
12.3:2030年までに食料廃棄を半減させる
トーエイではどんな取り組みをしているの?
弊社では、東浦町を中心に営農事業を展開しています。主にお米の生産を行い、その他にも野菜やフルーツなどの栽培・収穫・販売も行っております。
地域での農従事者の後継者不足や休耕地の増加などの問題を解決したいという思いから、営農事業にも力を入れて取り組んでおります。これにより 、地域の休耕地対策を促し、弊社の若手社員から60歳以上のベテラン社員まで幅広い年代が協力をして作業・活躍することで、 農従事者を育て、地域の農事業の活性化・雇用の拡大にもつながるよう注力しております。
最近では、地元のスーパー「マルス」様のお弁当のお米として採用頂きました。地元の企業との連携を通じて、地産地消の推進に取り組んでおります。
トーエイのお米「マルスフードショップ株式会社」にて販売お弁当で使用 お米でつながる地産地消 〜地元の「おいしい」で実現!食べるSDGs〜【トーエイ×ハナノキ×マルス】 | トーエイ株式会社
6. 環境教育
関連するSDGsゴール
関連するSDGsターゲット
4.7: 2030年までに、持続可能な開発や持続可能なライフスタイル、人権、ジェンダー平等、平和及び非暴力的な文化、地球市民性、文化の多様性及び文化の貢献を促進するために、すべての学習者が必要な知識及び技能を習得できるようにする
17.16: 持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化し、知識、技術、財源を動員する
17.17: 公共・民間・市民社会のパートナーシップを奨励し、効果的なパートナーシップを構築する
トーエイではどんな取り組みをしているの?
自社が展開する「ガラスリサイクル事業」や「収集運搬事業」「営農事業」などリサイクルに関する様々な角度から、環境教育やワークショップを実施しております。
その中でも「小型家電リサイクル事業」に関連する内容として、携帯電話やハードディスクレコーダーの分解・分別体験の授業やワークショップを随時実施しております。実際に小型家電を分解し資源ごとに分けることでSDGsや小家電リサイクルについて学ぶ機会となる、と大変ご好評をいただいております。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!
また、地元の福祉施設と交流・連携を実施し、小型家電等の解体作業や「サンドウエーブG」の選別作業を依頼しております。
サンドウエーブGについては、作業していただいた商品を弊社が実施しているワークショップにて使用しています。実際に手に取っていただくことで、製品の魅力を感じていただけたらと考えております。
今後もSDGsにおけるゴール8「働きがいも経済成長も」の達成に向けても、更なる協力関係を強めて参ります。
まとめ
トーエイ株式会社は、これらの事業を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。SDGsの各ターゲットに関連する具体的な取り組みを通じて、地域社会や環境への貢献を目指しています。
トーエイの事業はこんなにSDGsに関わっていたんだね!
今度トーエイのお米を買ってみようかな~