この記事でわかること
- 小型家電リサイクル法がどんな法律で、なぜ「都市鉱山」が重要なのか
- どんな製品が対象になるのか、具体的な品目リスト
- 正しい処分方法(回収ボックス等)と、データ消去などの注意点
- 大型家電の「家電リサイクル法」との違い
小型家電リサイクル法が目指す「都市鉱山」からの資源採掘

小型家電リサイクル法の目的と「都市鉱山」
小型家電リサイクル法の正式名称は「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」です。この法律の背景には「都市鉱山」の考え方があります。都市鉱山とは、都市で大量に廃棄される家電製品などを、資源が眠る「鉱山」に見立てた言葉です。使われなくなった小型家電に含まれる有用な金属(金、銀、銅、レアメタルなど)を回収し、再資源化することで、国内で貴重な資源を確保するための重要な供給源と位置づけられています。東京オリンピック・パラリンピックのメダルが、このリサイクル金属から作られたことは有名です。
家電リサイクル法との違い
似た法律に「家電リサイクル法」がありますが、対象品目が異なります。家電リサイクル法がエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目を対象とするのに対し、小型家電リサイクル法はそれ以外のほとんどの電気・電池で動く小型の家電を幅広く対象としています。また、消費者にはリサイクル料金の負担義務がない点も大きな違いです。
【一覧】小型家電リサイクル法の対象品目と対象外の品目

法律の対象となるのは、コンセントや電池で動く小型の家電製品のほとんどです。非常に多くの品目が対象となりますが、ここでは代表的なものを紹介します。
対象となる主な品目
- 通信機器: 携帯電話、スマートフォン、PHS、タブレット
- 映像・音響機器: デジタルカメラ、ビデオカメラ、ポータブル音楽プレーヤー、ICレコーダー
- パソコン・周辺機器: ノートパソコン、キーボード、マウス、ハードディスク、USBメモリ
- 生活家電: ヘアドライヤー、電気カミソリ、電動歯ブラシ、電子体温計
- その他: 電子辞書、電卓、ゲーム機(携帯型・据置型)、カーナビ、ETC車載ユニット
対象外となる主な品目
一方で、テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、家電リサイクル法の対象となるため、この法律の対象外です。また、電球や蛍光灯、電池類も別途適切な処分方法が定められています。
【3つの方法】小型家電の正しい処分方法
小型家電を処分する際は、主に3つの方法があります。お住まいの自治体によってルールが異なる場合があるため、事前に市区町村のウェブサイトなどで確認しましょう。
方法①:公共施設や店舗に設置された「回収ボックス」に入れる
最も一般的な方法が、市区町村の役所、公民館、スーパー、家電量販店などに設置されている専用の「回収ボックス」に投函する方法です。投入口(通常は30cm × 15cm程度)に入るサイズの小型家電が対象で、無料で手軽に処分できます。
方法②:イベント開催時の「拠点回収」を利用する
自治体によっては、定期的にイベント会場や特定の場所で回収イベントを実施している場合があります。回収ボックスに入らない少し大きめの家電(電子レンジなど)も対象になることが多いのが特徴です。
方法③:国の「認定事業者」に回収を依頼する
国から正式に認定を受けたリサイクル事業者に、宅配便などを利用して回収を依頼する方法もあります。パソコンやスマホなど、データ消去のサービスを併せて提供している事業者も多く、情報漏洩の不安を解消したい場合に適しています。一部有料の場合があります。
処分する前に!知っておきたい2つの注意点

小型家電を処分する際には、特に以下の2点に注意が必要です。
1. 個人情報の徹底的な消去
スマートフォン、タブレット、パソコンなど、個人情報が含まれる機器は、必ずデータを初期化(リセット)してから処分してください。市町村や認定事業者は、回収後のデータ消去に配慮していますが、万一の漏洩を防ぐためにも、自分でデータを消去しておくことが最も安全です。データ消去の方法が分からない場合は、メーカーのサポートや専門の消去ソフトの利用を検討しましょう。
2. 電池・バッテリーは取り外す
乾電池や充電式のバッテリー(リチウムイオン電池など)は、できるだけ本体から取り外してください。取り外した電池は、家電量販店などに設置されている「充電式電池リサイクルBOX」に入れるなど、別途適切に処分する必要があります。発火のリスクを避けるためにも、電池・バッテリーの適切な処分が必要不可欠です。
まとめ:ルールを守って、貴重な資源を未来へ
小型家電リサイクル法は、私たちの身近な製品から貴重な資源を生み出すための大切な仕組みです。処分する際は、お住まいの自治体のルールを確認し、「回収ボックスに入れる」「データは自分で消去する」といったポイントを守ることが重要です。正しいリサイクルを実践し、限りある資源を有効活用する社会に貢献しましょう!
正しいリサイクルで、貴重な資源を未来に繋いでいこう!





